心理療法のご案内
当センターでは「心理相談」および「精神分析的心理療法」を行っています
●心理相談と精神分析的心理療法の違い
「心理相談」では、実際的な困難や問題にどう対応していくかを一緒に考えていきます。
「精神分析的心理療法」は、生き方の探索という側面があります。これまでの生活のなかで同じような困難や問題が繰り返されているとき、その背景にあるテーマをご一緒に考えていくことになります。
いずれも、少し立ち止まってこれまでの自分について振り返り、本来の自分らしさをともに探索していくことを目指します。そのなかでは、これまで自覚していなかったさまざまな感情に触れ、ときに苦痛を伴うこともあります。当センターでは、経験をつんだ臨床心理士や精神科医がそのお手伝いをさせていただきます。
初回にお会いしながら、どのような面談をしていくかについて話し合い、私たちからも提案をします。
また、必要に応じて関係機関と連携をとりながら、問題の解決をはかっていきます。
●精神科の診療との違い
病院の外来診療では、患者さんは必要な項目について「~についてはいかがですか?」と医師から質問され、それに答えるというスタイルが一般的です。メンタルヘルスをチェックし、必要なお薬が出されますが、実際には病院やクリニックの外来は慌しく、じっくりと話を聞いてもらえないこともあるでしょう。
「心理相談」および「精神分析的心理療法」では、予約をした50分の面接のあいだ、感じていることを自由にお話していただきます。そして、症状の除去を主な目標とする医療とは対照的に、心理療法では症状や困難の意味を考えることで主体的な人生を送ることを目標とする点でも異なるといえます。
そのため、当センターでは、必要なときには医療との適切な連携をはかりながら、全人的な援助を行うことに配慮しています。
●精神分析的心理療法の対象となる方
・日常生活で
不安やイライラ、気分の落ち込み、焦燥感などがある
信頼する人に裏切られてつらく、そのことを繰り返し考えてしまう
身近な人や大切な人を亡くした
生活環境の変化などをきっかけに、自分が生きていく意味を考えることが多い
・家庭で
子どもとの関係や子育てに行き詰まりを感じる
わが子に心から共感できない、かわいいと思えないときがある
夫や妻、親との関係がうまくいかない
・職場で
人間関係がうまくいかない
今の仕事に向いていないと思うことがある
これらは例です。こうした悩みや苦しさをきっかけにご自身を振り返りたいと感じておられる方は、まずご相談ください。